Simon

1. TOEFLのリスニングの点が低いのですが、大丈夫でしょうか。

他に強みがあれば、大丈夫だと思います。当サイトの合格者データもご参照ください。
TOEFLのリスニングは慣れの部分がありますので、仮にスコアが目標に届かない場合でも、仕事で使っていた等、授業やチームでのコミュニケーションに問題ないことを伝えることができるのであれば大丈夫だと思います。
ただし、面接対策はしっかりとされたほうがいいと思います。そうで無いと説得力が出ません。

2. GMATのスコアが低くても大丈夫?

学校側はGMATの平均点を上げたいようですが、GMATで計れない日本人のポテンシャルはアドミッションも十分承知ですので、挽回は十分可能と思います。 また、一般的に学校側は出願書類のバランスを総合的に見て判断していると聞きます。TOEFL同様、入学後に授業を乗り切るだけの英語力・数学力があると判断してもらえるよう、GMATで表現できていないご自分の強みをアピールされるといいと思います。

3. 職務経験はどの程度重視されますか?

ただあれば良いというものでもなく、将来性も見ているのだと思います。最近のDeanの方針として職務経験が少ない学生を採用しているのも事実ですが、この傾向は特にアメリカ人学生に対して顕著です。

4. 3月からの出願でも大丈夫ですか?

当然ながら早めの出願をお勧めしますが、4月以降に出願して合格した日本人も複数いますので、3月でも間に合うと思います。
一般的に2ndまでの方がベターだと言われるのは、最も多くの人数に合格を与えるのがそのタイミングである学校が多いためだと思います。またWaitになった場合など、3月出願ではスコア改善など挽回する時間が限られてくるのと同時に、入学を辞退する学生数が減るため、繰り上がり入学の可能性が低くなることも念頭に置かれた方がいいと思います。

5. Recommendation Letterは学校指定の様式(PDF)に直接書き込むべきでしょうか?

SimonのRecommendation LetterのPDF文書には別添参照とだけ書いて、Recommendation Letter自体を別添とすることでOKです。

6. 成績証明書は、大学から直接Simonに送ってもらう必要がありますか?

その必要はありません。 未開封のものを大学から受け取りご自分でSimon宛送付することで問題ありません。

7. 出願自体はオンラインですが、他の必要書類はどうやって送付したらいいでしょうか?

多くの人がEMSやDHL等を使っているようです。DHL等は翌日に到着するのと、紛失がほとんど無いので、保険として活用しました。

8. アプリケーション提出後、どのくらいでインタビューのオファーが来るのでしょうか?

Case by Caseですが、早くて2週間~3週間、遅いと1ヶ月半程度だと思います。あまりに遅い場合にはAdmissions Officeにコンタクトしてみてください。

9. インタビューのインビテーションがなくても、インタビューしてもらえますか?

基本的にはインビテーション・ベースですが、熱意を持ってAdmissions Officeにインタビューして欲しいと伝えることで大抵の場合はしてくれるようです。

10. ビジットは必須でしょうか?それとも電話インタビューでも大丈夫ですか?

インタビュー自体は、電話でも問題ないと思います。Admissions officeの担当者も「わざわざ日本からインタビューのためだけにSimonに来る必要は無い」と言っていました。
しかしながら、学校の雰囲気を事前に味っていただく意味でも、ビジットは無駄にはならないと思います。ビジットしていただければ、Simonの良さが分かっていただけるはずですし、ビジットでの好印象が最終的にSimon進学を決める大きな要因になったという日本人学生も少なくありません。
またビジットすることによって熱意を伝えることもできるでしょうし、インタビューをしてもらえる可能性も高くなると思います。
尚、Interviewはキャンパスの他、東京にてアルムナイによるInterviewも行われています。応募のタイミングが東京Interviewの時期と重なれば、東京でアルムナイとInterviewをするケースが多いです。電話によるインタビューもありますが、日本人の場合、近年はアルムナイによるInterviewの比重が高まっているようです。

11. インタビューのために日本にアドミッションが来ることはありますか?

あります。
上述しましが、Interviewはキャンパスの他、東京にてアルムナイによるInterviewも行われています。応募のタイミングが東京Interviewの時期と重なれば、東京でアルムナイとInterviewをするケースが多いです。電話によるインタビューもありますが、日本人の場合、近年はアルムナイによるInterviewの比重が高まっているようです。
数年前は11月のMBAツアーの少し前に、インタビュー希望する人はアドミッションにメールするようにというメールがありました。その年のアドミッションのポリシーにもよると思いますので、MBAツアー前くらいの時期にアドミッションに問い合わせてみてもいいかもしれません。仮にインタビューのアポが取れなくても、MBAツアーでアドミッションにしっかりアピールするといいと思います。

12. ビジットで宿泊するのに便利なホテルは?

空港横のFairfield Innがお勧めです。空港1階から外に出て、徒歩1分です。

13. 空港からSimonまでは近いですか?どうやって行ったらいいのでしょうか?

車で10分程度です。タクシーでロチェスター大学サイモンスクールと言っていただければ直ぐ分かります。詳しくはCampus Vistのページをご覧ください。

14. ビジットの日の、具体的な一日のスケジュールはどんな感じになりますか?

典型的な例としては、午前にインタビュー(30分程度)、クラスビジット(80分)をしていただき、その後、在校生とランチ、キャンパス・ツアーという流れになります。
事前にコンタクトを頂ければ、日本人在校生がご案内することも可能です。午前からインタビューが始まった場合には、午後早い時間に全てを終えることも可能です。

(例)学生A (受験時にロチェスターをビジット、金曜日だったので授業は受けていない)
ドレスコードは特にないのではと思いますが(指示はありませんでした)、私はスーツにネクタイという普通の日本のサラリーマン的格好で臨みました。おそらく日に3-4人ビジットがあると思われ、私以外の受験生(らしき人)にアドミッションオフィスの入り口のところで会いましたが、やはりスーツにタイという格好でした。個人的にはビジネスカジュアルで十分ではと思います。であれば、授業を受ける時もなじみますし。アドミッションオフィスの入り口で少し待つ間、受付の人と話しましたが、とても愛想がよく、FとC(温度)の換算の話で盛り上がったのでとてもリラックスしてその後のインタビューに臨むことができたことを覚えています。

15. クラス・ビジットではどんなクラスに参加できますか?

午前中のクラスに参加される場合には、主に1年生のコアコースとなります。午後の場合は選択科目となります。事前にアドミッションに希望を伝えておくこともできるようです。

16. キャンパスビジットで日本人にコンタクトするには?

在校生宛コンタクトのメールアドレスにてご連絡ください。当日の打ち合わせなどを事前にさせていただきます。通常は日本人受験生のCVの際にはAdmissions Officeからも日本人在校生に連絡が入ります。

17. インタビューではどんな質問をされますか?

チームワーク、職務経験、Why MBA?、Why Simon等、エッセイをベースとした基本的な質問が多いです。他には、Contribution to Simon School (Especially outside the class)、Weakness in the application等。

18. インタビューの時間は長いですか?短いですか?

個人差があると思います。ビジットの際の15分程度の短いインタビューの人もいれば、電話で2時間のインタビューという人もいるようです。また、インタビューをする担当者は数人おり、どの人にあたるかによっても質問の傾向等が違うようです。
インタビュアーは事前に連絡があるはずですので、日本人在校生から傾向を聞くことも可能だと思います。

(例)学生B (Simon 2008)
私のインタビュアーはJackie(Jacqueline M. Thomas)でしたが、詳細な記憶は残っていません。
私のインタビューの際には、珍しいことは何もなく、普通に他校でも聞かれる内容を聞かれ(バックグラウンドを話し、何故MBAを志し、エッセイについてのQA、こちらからの質問事項)、その後少々の雑談をして概ね20分程度で終了したとおぼろげながら覚えています。
盛り上がったのは、Exchange ProgramとSnowboard、音楽(Eastman School)の話だったので、あまりストレスを感じなかったことを記憶しています。ただ、インタビューの後、寒い中(2月)をわざわざSchlegelの外回り周辺を案内してくれ、(私のコートが薄かったせいか)Rochester生活では、ダウンの入ったコートじゃなければ寒くてだめよ、みたいな事を言われましたこともあり印象としては、非常に感じのよい(割と若かったと思います)女性でした。

(例)学生C(Simon 2008)
『ちなみに私とJamie Hobbaとの面接は少しイレギュラーでした。普通はバックグラウンドとかキャリアゴールとか苦労した経験とかを突っ込んで聞かれると思うのですが、Mr. Hobbaとの面接では、軽く自己紹介をした後に、何か質問は?といきなり聞かれ、その後もこちらからの質問に対してHobbaが答えるというものでした。いくつか質問は用意していましたが、最後の方はネタ切れ気味でHobbaが答えている間に必死で質問を考えていたのを思い出しました。そのときに私がした質問は、以下のようなものでした。
 -VISIONプログラムに参加することが必須みたいだがそもそもVISIONって何?
 -エレクティブは1クォーターに何科目ぐらいとるのが普通?
 -アントレに力をいれているみたいだけど面白い科目は?
 -家族が楽しめるイベントとかクラブはある?どの程度の頻度で開催されている?
 -授業に対するラボの位置づけは?』

19. インタビュー後、どれくらいで合否結果が来ますか?

1週間程度~1ヶ月くらいと思います。

20. アプリケーション提出後、何の音沙汰もないのですが、どうしたらいいでしょうか?

あまり過剰にpushする事はお勧めしません。周りのstatusにあわせて、他の人がinterview始まっているのに自分には一切連絡が無い場合など、面接してもらいたい旨メールするのが良いかと思います。

21. Waitlistからの合格の可能性は?

あります。ただしそれほど可能性は高くは無いように思われます。スコアの改善、追加の推薦状やエッセイ、場合によってはキャンパスビジットなど、MBAが必要と思う意思の強さやSimonへの熱意をどれだけ伝えられるかというのも重要だと思います。

22. 1月入学の出願時期はいつ頃までを目安にしたらよろしいのでしょうか?

インターナショナルスチューデントの場合は、5月~7月に出願して合格しているケースが多いようです。9月以降に出願して合格するケースもあります。

23. 9月入学と1月入学の同時出願はできますか?

原則として出来ません。9月入学の出願を1月入学の出願に変更することは出来ます(逆は不可です)。

24. 9月入学と1月入学でカリキュラムに違いはありますか?

入学の時期が違うだけで、カリキュラムに違いはありません。卒業に必要とされる単位数も同数、卒業の時期も同時となります。1月入学でも、夏にインターンシップをすることも可能です。

25. 課外活動はどのようなものがありますか?

有名なものには"Investment Club"や"FMA"がありまが、正直言いますと、就職活動のためのリレーション作りというのが主な目的のように思います。これまでの卒業生や在校生の話を聞いていましても、日本人で私費の方でUSで職を見つけようとする人は非常に少ないので参加せず、社費の学生も参加せず、総じて日本人は参加していないようです。

主な活動は講師を招いて話を聞いたりするのですが、あまり大した人は来ないです。

あとはNYCへのTripとかですが、これも就職目的です。こんなことを申し上げると、なんだ、とがっかりされてしまうかもしれませんが、それでも時々、それなりに大きなConferenceをしたり、外部講師を招いて有料のValuationセミナーなんかをしたりして、これはこれで面白いのですが、こうしたものはクラブのメンバーでなくても随時参加できます。

こうしたクラブでの活動やミーティングは社費学生にとってはどうしても興味の関心がずれてしまいますので、もし必要なら就職活動とか一切なしでファイナンスを勉強するためのクラブを立ち上げる、くらいしてもいいかもしれません。

実際、Class2008では社費の日本人学生が"Simon Tennis Club"を立ち上げて就職活動とは関係なしにテニスを楽しんでいます。他に"もSimon Soccer" (クラブ)では社費の日本人学生がPresidentとして積極的にクラブをリードしています。

・日本人の在校生の方は授業以外にどの程度,課外活動にコミットできるものですか?
⇒コミットしようと思えばいくらでもコミットできます。
英語力のハンデを気にせず議論に入り続けることが出来る自信があれば全く問題ないと思います。

・例えばInvestment Club, Meoria Fundは日本人にとってかなりハードなものなのでしょうか。
⇒参加すること自体はハードではありませんが、Meoria Fundを運営するにはかなりの専門性と気力、体力を必要とすると思います。
ファンド運営のメンバーになるには相当の分析力と英語力、貢献(時間をかなり費やします)を求められます。
Investment Club自体は参加するのは全く問題はありませんが、ファイナンス分野のアラムナイとのネットワーキングが主なので社費の生徒にどれだけの意味を持つのかはその方の目的によるかと思います。

・Coachingを日本人が行うことがありまでしょうか。
⇒過去から日本人がCoachをやった実績もありますし、十分可能だと思います。

サイモンスクールは国際性を一つの特徴としているので、日本人として日本やアジアのビジネスや文化を授業だけではなく、様々な交流の場を通じて紹介していくことで貢献はできると思います。
具体的には
(1)サイモンスクールの地場コミュニティーへの貢献として、地場の高校生がアントレプロジェクトへのチャレンジを日本人の視点からサポートする。(そういう課外活動が地元の高校であり、サイモンの学生がボランティアで事業計画策定の助言をするというもの)
これはサイモンの学生の中でも自主参加形式で行われるものですが、私はファイナンスバックグラウンド、日本人ということで、高校生のアイデアを海外展開する為に必要な要素やファイナンス面での助言をすることなどは日本人や自分のバックグラウンドを生かした貢献といえるかもしれません。

(2)Simonの課外活動の中でSimon Ambassadorというクラブがあり、これは受験生への学校案内や様々なアレンジを手伝う他、アラムナイの連絡先捕捉や海外留学生の場合は自国のサイモンネットワークを拡大、強化することに力を入れています。このクラブに所属し日本人受験生の手助けをしたり、日本人として日本のサイモンネットワーク強化を推進することによって貢献することに繋がるといえます。

・ サイモンにはどのようなクラブがありますか?
小規模のスクールですが、上述のようにファイナンス系のクラブからスポーツ系のクラブまでサイモンには様々なクラブがあります。

26. サイモンはファイナンスにおいて特に有名ですが、私はファイナンスのバックグラウンドはありません。実際、ゼロから勉強でもついていけるでしょうか?

バックグラウンドがなくても十分についていけます。

同じようにバックグラウンドがない状況でも個人により印象は若干異なるようですが、一般的には普通に勉強していれば問題なく理解でき、かつよい成績を収めることができます。なんとか単位を取れるから楽勝という意味ではなく、きちんと理解して自分のものにすることができるという意味でラクに理解できます。

これはサイモンがしっかり基礎から教えてくれること、小クラスなので不明点があれば質問できること、によるものではないかと思います。実際、ファイナンスのバックグランドは全くない上に英語が不慣れな私は当初はついていけるだろうかと不安でしたが、全く問題ありませんでした。サイモンの授業はレクチャーが多いこともあり、たまたま教授の話す英語を聞きにくかったとしてもテキストを読んでおけば十二分に理解できます。もし不明点があれば、授業中に質問してもよいですし、授業中に質問できなかったとしても授業後に聞くこともできます。

教授と別途アポイントをとって質問もできます。あるいは教授やTAにメールを送ってもすぐに親切な返信を戴けます。かといって「死ぬ気で勉強しなければならないので他には何もできない」、という状況になるわけでもありません。 自分の場合は学期中も友人と時にはビールを飲んだり、家族と遊びに行ったり、毎週テニスやサッカーをしたり、クラスには関係のない自分の興味のある本を何冊も読んだりすることができました。それでもきちんとポイントを押さえて毎週の授業で不明点を残さないでおけば、上位の成績をとることができます。万が一、躓いてもTAや教授にどんどん質問して分からないところをなくしておけば何も心配する必要はありません。

27. サイモンは、とある本には「とても厳しい」「忙しい」学校と書いてある。実際はいかがですか?

一般的な印象としては、サイモンはそれほど厳しくありません。

宿題の量も適切で、例えば何日も眠れないという状況になることは通常ありません。他のMBAプログラムに在籍する友人から聞く限りでは(例えば3日間徹夜が頻繁にあった等)、比較的ゆったりしたプログラムになっていると思います。そもそも皆様の仕事での忙しさに比べると、たいしたことはありません。

サイモンの場合、その点では何も心配いらないと思います。のんびりしていて勉強もせずにダラけているという訳ではなく、サイモンでは適度なストレスとボリュームが与えられ皆、快適な環境で学んでいます。また何%を毎年キックアウトするという制度もないので、ネガティブなストレスがなく学びたい内容を伸び伸びと好きなだけ勉強できる環境にあると思います。

28. チームに課される宿題の量はどれくらいで、個人に課される宿題はどれくらいの量なのでしょうか?

履修する科目にもよりますが、チームに課される宿題の方が個人に課される宿題よりも一般に多いのが普通です。

たいていはチームを組み、チームで課題を提出します。上述のように、宿題は眠れなくなる程の量ではありません。チームメンバで分担して取り組み、チームで週に1~2回ミーティングをしてまとめます(コアクラスなどの当初は4科目のためより頻繁にミーティングを行うチームが多いです)。時間がないなど場合によってはメールでメンバと議論して課題を仕上げることもあります。個人だけの力量はClass Participationや中間試験、期末試験等にて評価されます。一例を挙げると、あるクラスの成績は次のように評価されます"Class Participation 10%, Midterm Exam 30 %, Final Exam 30%, Team Assignment 30%."。MBA受験の厳しさと比べれば、心配する量ではありません。

29. ケースはどれくらい扱うのでしょうか?

履修する科目や担当する教授により扱うケースの数や種類、ケースの扱い方は大きく異なります。
一般にマーケティングやストラテジー等の科目は扱うケースが多く、それに基づくクラスでのディスカッションも多くなります。ファイナンスではケースのエッセンスを把握するだけのような扱いをすることが多いです。例としてコア科目のMKT402の場合は月に4~5本、STR403の場合は毎週5~6本(article含む)、選択科目のFIN411(Investment)の場合は学期中に3~4本程度扱いました。(担当する教授や年次により異なります)

30. 家族と渡米予定です。ロチェスターは家族と過ごすのにも最高な環境だと卒業生から聞いたり読んだりするのですが、具体的にはどんな点が過ごしやすいのでしょうか。

ロチェスターは特に春から秋にかけては町中に緑と花が溢れとても美しい町になり、 気候も非常に過ごしやすくなります(夏にはとても暑くなります)。

春から秋には地元のFestivalなども数多く開催され、中でも有名なライラック・フェスティバルは州外からも多くの人が訪れます。街の中心をGenesee Riverが悠然と流れ、また美しいErie Canalも横断しています。ロチェスターのダウンタウンはKodak、Xerox、Bausch&Lomb等大企業の本社ビルなどが立ち並ぶオフィス街です。ロチェスターはニューヨーク州の3番目の都市になります。ロチェスター・メトロエリアの人口は110万人を抱える比較的大きな都市で、ロチェスター市だけでも人口は22万人が住んでいますが、ダウンタウンから離れると高い建物はほとんどなく、道路を走っていてもとても気持ちのいい街です。

緯度としては北海道と同じくらいですので冬のロチェスターの気候は北海道と似たような環境になります。またオンタリオ湖畔にあるのでLake effectによって雪も多いと言われていますが、ここ数年は温暖化の影響か、それほど寒くもなくずいぶんと雪が少ない冬になっています。また車で20分も走れば、農場の連なるのどかな田舎町の風景になります。比較的近くにFinger Lakesがあり、この付近はワイナリーエリアとして有名です。ニューヨーク・シティやボストンまで飛行機で1時間、ナイアガラの滝まで車で1時間半、カナダのトロントまでは車で3時間ほどで行けます。日本の浜松と姉妹都市関係にあります。

学生およびその家族が生活の大半を過ごす大学周辺エリアは、治安が良い地域と言われ、街路樹も美しく、川沿いの公園も整備されて、非常にきれいなエリアになっています。

広くて整備された美しい公園が住まいの近くのあちこちに点在し、春から夏にかけては、地域の人々が集まって子供と遊んだりする光景がよく見られます。少し離れると大きな州立公園がいくつもあります。また日本人がよく住むBrighton地区は米国の中でも公立学校のレベルがトップクラスだと言われるほど教育水準が高いエリアでもあります。公共交通機関の使い勝手は悪く、自家用車で移動することが多くなりますが、ゆったりとした道路、効率的な高速道路網のおかげで渋滞はほとんどなく、街中の移動のストレスはほとんどありません。

地元には野球(3A)、アイスホッケー、サッカー、ラクロスなどの地元チームもあり、一年を通してスポーツ観戦を楽しめます。

ショッピングは市内にいくつもある巨大なショッピングモールで買い物をすることになります。ダウンタウンおよび周辺にはレストランも多く、各国の料理を楽しめますし、ダウンタウン周辺にはゆっくりとおしゃれなPubやBarも数多くあります。ロチェスター大学のEastman音楽学校は全米で非常に有名なMusic Schoolで、そこにあるEastman Theaterでは毎日のようにコンサートが開かれ、ロチェスターの文化活動の拠点となっています。

ロチェスターエリアがOverall Quality of Lifeのランキングで全米一位(2007年)を獲得しており、日本人留学生もその家族もロチェスターで最高の2年間を満喫しています。

31. サイモンはアカデミックな色彩が強い印象があります。地元企業へのコンサルなど、実地体験はいかがでしょうか?

ファイナンスなどレクチャー中心のクラスも豊富な一方で、実地体験を重視するプロジェクトが組み込まれたクラスもいくつもあります。

例えば、"ENT423: New venture management and entrepreneurship" では、レクチャー、宿題、プロジェクトの3本立てで、レクチャーではURのエンジニアの教授だけでなくベンチャーキャピタルやベンチャー企業の社長などのゲストスピーカーも招いてより現場の話を交えた構成になっています。

宿題では毎週2ページのライティング、プロジェクトではチームごとに新しいビジネスプランを作るというもので、これは冬学期から春学期に渡って5月まで取組むようです。 Kauffman Intership ProgramはEntrepreneurership concentrationの説明会の中で科目に入っているもので、rochesterの地元企業に10週間インターンとして参加するものです。非常に面白い科目ですが、教授の説明ではかなり時間をとられること、相当のコミットメントを要求されるとのことでした。

32. 私は金融機関出身です。ファイナンスの科目はどれくらい(金融機関出身者を満足させるほど)充実しているのでしょうか?

サイモンはファイナンスの分野において特に優れており、ランキング等においても例えばFinancial Times(2007)では、全体ではNo. 22 in the U.S.ですがFinanceではNo.5、Managerial EconomicsはNo.4にランクされています。

サイモンに限らず、ビジネススクールのMBAプログラムがどの程度、金融機関出身者を満足させるのかについては各人のバックグラウンドにより印象は異なると思いますが、実際の感想の一例として金融機関から社費派遣され、今年卒業された生徒(Class2007)のコメントを以下にご紹介しておきます。

「ファイナンス系といってもいろいろあるので、どこを伸ばしたいのかによる気がします。自分の専門を突き詰めるにはやや物足りない、他の分野もいろいろ見るにはとてもいい、そんなところでしょうか。M&Aなどは基礎を知るにはいいと思いますが、応用編のクラスはないので、その部分では物足りなかったかもしれません。金融商品系も、その道のプロにはもしかしたら物足りないでしょう。それぞれ銀行や証券で仕事として自分がやってきた分野に関することは、物足りなく感じると思いますが、自分があまりやったことのないところ、例えば私であれば金融商品がらみの分野やリスク管理などはとても有用でしたし、コーポレートファイナンス系も論文を読んだりする中で違った視点からいろいろ見ることができるようになったという意味でとてもためになったと思っています。」

同じく金融機関から社費派遣され、今年卒業された別の生徒(Class2007)のコメントです。

「自分としては金融機関のバックグラウンドの方も満足できるほど科目やクラス内容は充実していると思います。例えば、サイモンの数量系のファイナンス科目(Option,Fixed Income,Financial Institution等)はファイナンスのバックグラウンドがある人にとってみても学ぶことの多い非常によいクラスだったと思いますし、マーケットについて深く分析したい方には、時系列分析(ARMA、GARCH)のクラスもマーケットの理解を深める上でよいクラスでした。 ということで、ファイナンス系の科目は、金融機関のバックグラウンドの方も満足できるほど充実してますのでご安心ください。」

また、それでもまだまだ勉強したい方はサイモンスクールのPhdコースはMBAの生徒でも受講できます(所定のフォームに担当教授の署名(単位として認めてもらえます)をもらい提出すればOKです)。科目など詳細はこちらをご確認ください。

33. サイモンについてはELUSCという言葉を聞きますが、ELUSCプログラムって一体何のことですか?

ELUSCプログラムは"English Language and U.S. Culture"プログラムの略で、英語力の向上と米国文化に対する理解を深めることを目的としたSimon Schoolのプログラムです。

通常は留学生(インターナショナル学生)に対して、MBAプログラムが開始される前の1ヶ月あるいは2ヶ月の期間が設定されます。Simon Schoolの合格連絡にてELUSCプログラムの履修を条件とされる場合もあります(これはインタビュー時の英語力やTOFLのスコアなどを参考にしていると言われています)。

また。コースは月曜日から木曜日の朝9時頃から3時頃までの時間割で、途中に休憩やお昼休みを挟みます。毎日クラス前に朝食と飲み物が提供されます。内容はELS(English Language School)コースとしての要素とPre-MBAコースとしての要素を両方含んでいます。

ELSとしては1to1指導を含む発音対策(自分の発音を録音し当初と最終でいかに発音が変化したかを確認したりします)、インタビューやニュースなど様々な映像を活用しながらのリスニング対策、新聞記事などを利用したリーディング対策、そして沢山の個人プレゼンテーションの機会(もちろん英語です。皆の前に出て3分スピーチなどを繰り返します)が与えられます。
またチームプレゼンテーションも何度か課されるため、MBAプログラムが始まる前にチームでの取り組みについてイメージすることができます。

Pre-MBA的な側面としては(年次により異なりますが)、アカウンティングのクラスが実際のクラスのように何度か行われたり、ファイナンスのテキストコピーを何章分か与えられ「翌日テストをするので一晩で読んで理解すること」みたいな課題もありました。

また実際のMBAプログラムで使用されるケースも与えられ、チームで議論し発表する機会もありました。

留学生にとっては日本の英会話スクールでなく実際の場で英語を使う初めての機会となることが多く、ELUSCプログラムが終わってみると結構貴重な機会だったと思うことが多いようです(プログラム中はMBAプログラムに対する意気込みからか、大したことないな、意味あるのかな..と思うことも多かったのですが)。
これらに加え、様々な講師を招いた沢山のセミナーと毎週末には家族も参加できるイベントが企画されました。Class08の学生は結婚して奥様を連れてこられた方が多かったので、奥様も一緒になって楽しんでいました。プログラム期間中はクラスで毎週Partyが開催され、これらの機会もとにかく英語を話し、友人を作るよい機会になりました。

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